宮沢賢治のふるさと花巻と、『遠野物語』の里・遠野。どちらも田園と山並みの中をのんびり歩きたくなる、岩手の内陸を代表する旅先です。とはいえ「犬と泊まれる宿はあるの?」「遠野で犬と入れる場所は?」と、計画の段階で手が止まってしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。この記事では、いぬカフェに掲載されている実在スポットをもとに、花巻・遠野エリアを犬と旅する回り方を1泊2日のモデルコースでご紹介します。
花巻・遠野の犬旅は「花巻拠点」が基本
遠野は花巻と沿岸の釜石を結ぶルートの途中にあり、花巻から車でアクセスしやすい位置にあります。一方で、遠野市内には犬同伴OKを明示しているカフェや施設の情報がまだ少なく、犬連れで確実に食事や宿泊ができる場所を見つけにくいのが実情です。
そこでおすすめしたいのが、犬と泊まれる宿がある花巻を拠点にして、遠野へは日帰りで足を延ばすプランです。花巻なら温泉やコテージなど宿の選択肢があり、道中の北上にはドッグランやテラスカフェも揃っています。
拠点にしたい花巻の宿
花巻南温泉峡にある大沢温泉 自炊部・湯治部は、昔ながらの湯治場の雰囲気が残る歴史ある温泉施設です。宮沢賢治も通ったとされる名湯で、小型犬と泊まれるプランがあります。自炊部や湯治プランを使えば、愛犬とのんびり連泊する旅も組み立てられます。ペット同伴プランの内容は変更される場合があるため、予約前に公式情報をご確認ください。
コテージ派には、賢治作品を思わせる名前のポランの広場という選択肢もあります。岩手の農村風景の中で愛犬とゆっくり過ごせる自然体験型のコテージ施設で、宮沢賢治ゆかりの地を巡る観光の拠点に向いています。こちらも予約条件や受け入れ体制は事前に最新情報を確認しておくと安心です。
遠野は「屋外を歩いて楽しむ」町
遠野の魅力は、かやぶき屋根の郷土景観や田園、川沿いの道といった屋外の風景そのものにあります。観光の中心が屋外散策なので、リードを付けた愛犬との相性は良いエリアです。民話の舞台をたどりながら、田んぼ道をゆっくり歩くだけでも旅情があります。
ただし、注意したい点が3つあります。
- 施設や店舗の中への同伴可否は、必ず訪問前に各施設へ確認すること。犬連れ受け入れの情報が少ないエリアなので、「入れたら入る」ではなく確認してから向かうのが確実です
- 田畑や私有地に犬を入れない、排泄物は必ず持ち帰るなど、農村地帯ならではのマナーを徹底すること
- 夏は日中のアスファルトの熱、冬は積雪と冷え込みが厳しいエリアなので、季節に応じた暑さ・寒さ対策をすること
犬連れで確実に休憩したい場合は、遠野では無理をせず、花巻や北上のスポットと組み合わせて行程を組むのがおすすめです。
行き帰りに寄りたい北上のカフェとドッグラン
花巻の南隣・北上市は、犬連れの立ち寄りスポットが充実しています。
Cane's Cafe(カーネズカフェ)は、犬の雑貨専門店「Cane Closet」に併設されたテラスカフェ。北海道産ミルクを使ったソフトクリームやこだわりのコーヒーが楽しめるので、ドライブ途中の休憩にぴったりです。
体を動かしたい子には、北上市口内のどっぐぱーく Kuchinaiが便利です。無人で24時間営業のドッグランなので、旅の行程に合わせて時間を気にせず立ち寄れます。また、北上市南部のドッグランドKは広大な土地を生かした専門ドッグラン施設で、コース区分があり初心者から大型犬まで対応しています。長距離ドライブの前後に思い切り走らせてあげると、車内でも落ち着いて過ごしやすくなります。
2日目は釜石の海まで足を延ばすのもおすすめ
遠野から東へ進むと、三陸沿岸の釜石に出られます。内陸の田園風景から一転、海の絶景が待っているのが岩手横断ルートの醍醐味です。
釜石の高台には、三陸沿岸エリア最大級・延べ1,350㎡のシーガルパークがあります。大型犬エリアと小型犬エリアに分かれた、海を望む絶景ロケーションのドッグランです。隣接するホテルシーガリアマリンは宿泊者がこの大型ドッグランを無料で利用できるリゾートホテルなので、2泊目を釜石にして「花巻温泉→遠野散策→三陸の海」という欲張りな行程にするのも良いでしょう。
まとめ:モデルコース例
- 1日目:北上でCane's Cafeやドッグランに立ち寄り→花巻へ。大沢温泉 自炊部・湯治部またはポランの広場に宿泊
- 2日目:遠野で郷土景観をリード散歩→そのまま帰路へ。余裕があれば釜石のシーガルパークまで足を延ばす
遠野単体では犬連れ向け施設が少ないぶん、花巻・北上・釜石と組み合わせることで、温泉・散策・海までそろった満足度の高い犬旅になります。岩手県内のスポットは岩手県の犬と行けるスポット一覧から、ドッグランはドッグラン検索からも探せますので、行程づくりにぜひ活用してください。
※掲載情報は執筆時点のものです。おでかけ前に各施設の最新情報をご確認ください。
