せっかくの愛犬とのおでかけなのに、車に乗せるとよだれが止まらなくなったり、吐いてしまったり。「うちの子は車が苦手だから」と遠出をあきらめている飼い主さんは少なくありません。実は犬の車酔いは、準備と運転の工夫、そして休憩の取り方でかなり軽くできます。この記事では、車酔いしやすい犬との移動のコツを順番に解説します。
犬の車酔いのサインを見逃さない
犬は「気持ち悪い」と言葉で伝えられないため、飼い主が早めにサインに気づくことが大切です。車酔いの初期によく見られるのは、次のような様子です。
- あくびを繰り返す、落ち着きなく姿勢を変える
- よだれが増える、口のまわりをしきりになめる
- 体が小刻みに震える、鳴いて訴える
ここからさらに進むと嘔吐に至ります。吐いてから対処するのではなく、初期サインの段階で車を停めて休ませるのが基本です。「うちの子はどのサインから始まるか」を覚えておくと、対応がぐっと早くなります。
乗車前の準備で酔いにくくする
車酔い対策は、車に乗る前から始まっています。
まず食事の時間です。満腹の状態で揺られると吐きやすくなるため、出発の直前の食事は避け、余裕を持たせるのが一般的です。逆に完全な空腹も気持ち悪さにつながる子がいるので、愛犬に合ったバランスを普段の様子から探りましょう。
次に乗せ方です。クレートやドライブボックスで体を安定させると、揺れによる負担が減り、犬自身も落ち着きやすくなります。普段からクレートを「安心できる場所」にしておくことが、そのまま車酔い対策になります。また、出発前に排泄と軽い散歩を済ませておくと、車内で落ち着いて過ごしやすくなります。
運転中は「揺れ・におい・温度」に気を配る
運転中に飼い主ができる工夫は、大きく3つです。
1つ目は揺れを減らすこと。急発進・急ブレーキ・スピードを出したままのカーブは、人間以上に犬にこたえます。同乗者がいる場合は、犬の様子をこまめに見てもらいましょう。
2つ目はにおい。芳香剤やたばこのにおいは、嗅覚の鋭い犬にとって酔いの引き金になりがちです。乗車前に換気し、車内はなるべく無臭に近づけるのがおすすめです。
3つ目は温度と空気の流れ。車内が暑くこもると気持ち悪さが増します。エアコンや窓の開閉で、涼しめ・新鮮な空気を保ちましょう。
1〜2時間ごとの休憩が最大の対策
車酔いしやすい犬との移動では、「休憩ありき」で行程を組むのが最大のコツです。東北には、ドライブ途中に犬を下ろして気分転換できるスポットが充実しています。
高速道路を使うなら、東北自動車道の長者原SA わんわん広場が心強い存在です。上下線どちらにもドッグランがあり、24時間利用できるので、行程に合わせて休憩を入れやすいのが魅力です。三陸方面へ向かうなら、三陸道沿いの道の駅三滝堂 ドッグランが立ち寄りやすい立地です。
一般道の旅なら道の駅併設のドッグランが便利です。岩手の道の駅 雫石あねっこ わんわんパークや、福島・猪苗代湖方面の道の駅猪苗代(ドッグラン)は、買い物や食事のついでに犬を遊ばせられます。小型犬なら、宮城の道の駅かくだ DOG PARKのような小型犬専用ランだと、他の犬を気にせず休憩できます。
このほかのドッグランはドッグラン検索から、エリアや条件で探せます。目的地までのルート上にあるスポットを、出発前にいくつかピックアップしておきましょう。
車に「良い思い出」を作るトレーニング
車酔いには、揺れそのものだけでなく「車=嫌な場所」という記憶が影響していることがあります。過去に車で酔った経験があると、乗る前から緊張して余計に酔いやすくなる悪循環です。
これをほぐすには、短い距離からの慣らしが有効です。最初はエンジンをかけずに車内でおやつをあげるだけ、次は5分だけ走って近所の公園へ、というように少しずつ距離を延ばします。ポイントは「車に乗ると楽しい場所に着く」という経験を積み重ねること。目的地をドッグランや散歩コースにすると、車への印象が変わりやすくなります。
なお、どうしても酔いが強い場合は、動物病院で相談するのも選択肢です。犬用の酔い止めを処方してもらえる場合があるので、長距離移動の予定があるなら早めにかかりつけ医に相談しておくと安心です。
まとめ
車酔いしやすい犬との移動のコツは、①初期サインを早めに察知する、②食事時間とクレートで乗車前から整える、③揺れ・におい・温度に配慮した運転をする、④道の駅やSAのドッグランでこまめに休憩する、⑤短距離から慣らして車を好きにさせる、の5つです。東北は休憩に使える犬連れスポットが多く、車酔いしやすい子との旅行にも向いているエリアです。無理のない行程で、愛犬とのドライブを楽しんでください。
※掲載情報は執筆時点のものです。おでかけ前に各施設の最新情報をご確認ください。
